たんぱく質は40度以上になると変性しはじめます。
気温もそれに近くなると脳みそが変性するやつもでてきます。

こんな暑中見舞いが届きました。

暑中おみまいもうしあげました。
先日は、お歳暮いただき、ありがとうございましょう。
ますます暑い日が続きますが、お体にきをつけますか?
夏の風物詩といえる台風もすぎさりました。
おかげで、少し、涼しい本日でした。

「あなたは夏の風物詩といえば、何を思い浮かべますか?」
「ぼくですか? ぼくはやっぱり、少年時代の遊びをおもいだしますね。」
「ほう、それはなんですか」
「セミの抜け殻あつめ。」
 
PS:それって、おいしいの?


なつの風物詩
盆踊り大会、スイカ割り大会、デパートで運動会するクソ餓鬼
                      (子ども編)

なつの風物詩
浴衣の花火、海辺のビキニ、デリケートゾーンヘアの味付け海苔
                        (女性編)

なつの風物詩
むせ返る満員電車、仕事帰りの生ジョッキ、あせもいっぱいのアデランス
                    (サラリーマン編)
「DNAのらせんで有名なクリックさんが亡くなったね。」
「それ、ほんと?」
「うん」
「残念だったけど、あの転写するってところはすごかったね。」
「うん」
「DNAのウィルスがつぎつぎとうつっていくんだからね。」
「うん?」
「もう、いっぺん見てみたいな、あの映画」

それは、映画「らせん」でしょ。それにあの作者は日本人だし、まだ死んでないし。
27時間テレビのあるコーナーで、○○○○○  つるべとられて もらいみず
の○の中の言葉を埋めなさい、というのがあって、モー娘の辻ちゃんは
「つるっつるっ つるべとられて もらいみず」と答えていました。

上句5文字でずいぶん印象がかわってしまうものです。僕は、別に俳句をやる人ではありませんが、そんな思いを強く感じた俳句があります。

「明治はとおくなりにけり」と昭和の後半、よくいわれました。なんかのキャッチフレーズだろうと、ずいぶん長い間おもっていました。実は、上句があったのです。
それは、「ふる雪や」。つまり、俳句だったのです。

「ふる雪や 明治は遠くなりにけり」
作者の名前は忘れました。写真でバーコード頭だったのをきおくしています。

長い都会暮らしの後、バーコードは、東北の山深い故郷にかえってきました。なつかしい小学校に、自然とあしが向きます。その途中から、雪がふりだします。校庭が見下ろせる丘の上に来たとき、雪がすべての音をかき消していました。運動場では子どもたちが、雪合戦してあそんでいます。でも声は聞こえず、まるで無声映画のような感じです。バーコードは、校庭の子ども達と昔の自分達とをかさねて思い浮かべます。

仲のよかったよし坊は、雪球をぶつけられてはすぐなく泣き虫だった。東京から来た園子ちゃんは、みんなの憧れの的だった。よし坊や他の同級生と雪合戦して遊んでいる自分、園子ちゃんもそのなかにいました。シンシン、と雪は降り続いていました。みんな雪遊びに夢中になっていました。

「キンコーンカーン、キンコーンカーン」とチャイムがなりました。そのチャイムに現実に引き戻されます。ふっと我に返ります。

うわさでは、東京に戻っていた園子ちゃん家族は、東京大震災にあいました。
義雄は戦争にいって、南太平洋で帰らぬ人となりました。明治、大正、昭和の初期は激動の時代でした。何とか生き延びて、いま平和な日本の国にいる自分がまるで奇跡のような存在におもえてきます。ふるさとの小学校の校庭。ふりしきるゆき。それを見て、そんな風に感じたのです。そこで、バーコードは詠みました.

「ふる雪や 明治は遠くなりにけり」
        
PS:バーコードとは中村草田男さんでした。上句って大事なんですね。  「つるっつるっ」とはなんだ〜!

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